青山学院大学 理工学部

FEATURES化学・生命科学科の特色

化学・生命科学科について

沿革

化学・生命科学科は、その前身である化学科として1965年、本学理工学部に設置されました。その後21世紀に入り、生命科学や医学における教育・研究の必要性の高まりを受け、2003年のキャンパス移転の翌年、2004年に化学・生命科学科として新たな一歩を踏み出しました。

カリキュラムについて

“化学”とは物質の構造と機能を原子や分子のレベルで探求する学問です。一方、“生命科学”は、生命現象を分子機能と分子間の相互作用をもとに探求する学問です。環境、資源、健康、食といった私たちの生活に密接に関わる事象について、自ら手を動かし、新たな発見をしたりこれまでにないものを分子のレベルから創り上げていくことができます。化学・生命科学科では、物理化学、無機化学、有機化学、生命科学という4つの分野を基幹とする多彩な講義と実験・実習、社会や産業との関わりを実感できる科目など、学ぶ意欲に応えるカリキュラムを多数用意しています。さらに、こうした領域の研究者・技術者が持つべき幅広い基礎知識と考え方を修得し、柔軟な思考力を養うことによって、多様な領域、新しい領域において実力を発揮できる人材の養成を目指します。

学びの特色(1)
1~3年生

化学・生命科学科の特色としてまず挙げられるのは、化学と生命科学を同時に学べる点です。大学受験の前に、化学系と生命科学系どちらに進もうか迷うこともあるでしょう。そうした場合でも、入学後に様々な講義を受講し学生実験を体験した上で、自分の志向や適性を見極めることができます。

1年生では化学や生命科学のほかに、英語や数学、青山スタンダード科目で一般教養を身につけ、化学基礎実験や物理基礎実験を通じて実験の基礎を学びます。2年生になると化学と生命科学に関する専門科目、そして物理化学や無機化学、物質分析化学に関する専門実験が加わってきます。このように1、2年生のうちは大半の学生が共通した科目を受講します。しかし3年生になると選択肢が大幅に広がり、自分が興味をもった専門科目を受講できるようになるとともに、有機化学と生命科学に関する実験科目が加わります。生命科学実験では、研究の最前線で行われている実験手法を取り入れつつ、自分たちが出した結果についてグループごとに発表し質疑応答する機会があります。頭の中にインプットされたことをアウトプットし、周囲の反応を得ることでフィードバックがかかります。これにより実験の理解度が深まるとともに、何が足りなかったのか気づくことができるのです。

学びの特色(2)
4年生

そして4年生になるときに研究室に配属されます。ひとたび研究室に配属されると、英語で論文を読み、実験する毎日です。研究テーマは指導教員と十分なディスカッションを行い、一人ひとりに与えられます。3年生までの講義や共同実験とは異なり、目標とそれに対してアプローチする方法がみな違うわけです。問題解決のための情報収集、実験計画の立案と実施、データの検証と考察、うまく行かないことも多々ありますが、その一つ一つが研究の糧となります。4年生の秋には卒業研究の中間発表会があります。半年間取り組んできた研究をまとめ、ポスター形式で発表する場です。3年生以下の学生たちも聴きに来ることができますから、将来配属を希望する研究室でどんな研究が行われているのか、発表者に直接聞ける貴重な場でもあります。ここでのディスカッションを踏まえ、4年生は卒業研究の完成に向け、追加実験や軌道修正を行います。2月の上旬に卒業研究発表会があり、1年間の集大成を発信する最後の場となります。2月末に卒業論文を提出し、あとは3月末の卒業式を待つばかりです。

就職先としては、化学、電機、製薬、食品、出版などのメーカー、情報通信、銀行、証券、サービス業や、中高の教員を目指す人もいて多岐にわたります。3割くらいの人は大学院に進学します。詳細は「化学・生命科学科就職データ」のページをご覧ください。

履修モデル

化学・生命科学科の履修ガイドラインは、下記の授業要覧(43ページ)を参照してください。

授業要覧はこちら