学科主任ご挨拶

“物質と生命の成り立ちを探る”
皆さん、ようこそ化学・生命科学科へ。本学科は、モノ(物質)を創り出す化学と、生命現象の本質に迫る生命科学という、自然科学の二大分野を融合させた学際的な教育・研究を行っています。化学と生命科学は、一見すると異なる分野のように思われがちですが、実際には深く結びついており、相互に影響を与えながら発展してきました。私たちはこの統合的視点を大切にし、未来を担う人材の育成に取り組んでいます。
現代社会が直面している課題――たとえば、環境問題、エネルギーの持続可能性、医療の高度化や食料安全保障など――は、いずれも化学や生命科学の知見なくして解決することはできません。本学科では、基礎から応用に至る幅広い分野の教育を通じて、学生が自ら課題を発見し、科学的に解決する力を養うことを目指しています。講義、学生実験、そして最先端の研究を通じて、実践的なスキルと論理的思考力を培うことを目指しています。
本学科では、基幹科目として有機化学、物理化学、無機化学、分析化学、生命科学の5分野をカバーするカリキュラムと、5つの専門実験を提供しています。また、研究面では、化学、生物学を中心とする多様な研究グループが活動しており、学生はそれぞれの興味や将来の進路に応じて、研究テーマを選択できます。社会に出た卒業生は、化学、製薬、食品、化粧品開発など多様な業界で活躍しています。また、大学院へ進学し、より高度な研究活動に取り組む学生も多くいます。本学科で培った知識や経験は、必ずや皆さんの将来の糧となるでしょう。
皆さんが本学科で、自らの興味を深め、新たな発見と出会いながら成長されることを心より願っています。共に学び、共に未来を創造していきましょう。
化学・生命科学科 主任
教授 田邉 一仁
経歴
- 1995年 京都大学工学部合成化学科 卒業
- 1997年 京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 修士課程修了
- 1997年 山之内製薬株式会社(現アステラス製薬株式会社)勤務
- 1999年 京都大学大学院工学研究科合成・生物化学専攻 博士後期課程入学
- 2002年 京都大学大学院工学研究科 助手
- 2008年 京都大学大学院工学研究科 准教授
- 2015年 青山学院大学理工学部 教授 現在に至る
専門は生体分析化学、生物有機化学