修士2年の柳澤一馬さん他がバンコクで行われた学会(ICMIS)でOutstanding Paper Awardを受賞いたしました。

Outstanding Paper Awardを受賞した柳澤一馬さん

Outstanding Paper Awardを受賞した柳澤一馬さん

2013年9月22日にタイ・バンコクで開催された国際会議ICMIS2013(International Conference on Management and Information Systems)にて、柳澤一馬さん他(理工学研究科マネジメントテクノロジーコース、天坂格郎教授,New-JIT研究室)が、Outstanding Paper Awardを受賞いたしました。この賞は、世界各国の50本の論文の中から選出されました(*1)。

 受賞した研究論文名は、「機械加工における熟練者と非熟練者の比較に関する一研究:旋盤作業を例に」です。本研究は、組み立て型機械産業における技術伝承に注目し、非熟練者の切削作業の技術向上を目的とした熟練技術の要素解析による判断基準の明白知化を行ったものです。

 日本のものづくりの技術・技能レベルの低迷が問題となっています。これまで、熟練指導者は若い非熟練者に対して、カンやコツによる教育訓練を行っており、それらの効果が暗黙的であり十分でないことに着目しました。例として、旋盤を用いた切削加工における熟練指導者と非熟練者の比較研究として、アイカメラ・脳波計測(右脳と左脳)を援用し、切削加工中の動的挙動解析を行いました。熟練指導者は、永年の経験知を活かし、段取り作業段階から製品図と被切削物(ワーク)を照合し、素早く合理的にバイト(刃物)の選定や切削速度を決定しています。さらに切削加工中では、切削切粉の色や形などから、逐次、切削諸条件、バイト(種類、切削形状など)を的確に変更管理をしています。それらの態様を、統計科学(重回帰分析、判別分析、共分散構造分析など)を用いて、理科学的にモデル化と妥当性の検証を行いました。本研究によって、熟練者から非熟練者への技術伝承が合理的なものになり、教育訓練効果が飛躍的に向上しました。

(*1) K. Yanagisawa, M. Yamasaki, K. Yoshioka, K. Amasaka, Research on Comparing Experienced and Inexperienced Machine Workers Using Lathe Work as Example, International Conference on Management and Information Systems, Bangkok, Thailand, Sept., 2013, pp. 101-112, decided to publish by International Journal of Operations and Quantitative Management.

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