教員リレーコラム~知の並木道~

リレーコラム第26回(2013年9月24日)
どうやって英語を勉強したらより効果的でしょうか?

文:理工学部 英語・青山スタンダード科目 准教授 森 幸穂

森 幸穂 准教授
 森 幸穂 准教授

みんなさんは、どうやって英語を勉強していますか?私は、外国語の勉強方法「言語学習ストラテジー」の研究をしています。

アメリカの大学でこんな研究をしました。アメリカの大学で日本語を勉強している学生の中から、8名の成績上位者と5名の成績下位者の日本語の勉強方法を1学期間調査し、成績上位者と下位者で何が違うのかを調べる研究です。調査の方法は3つです。まず、学生の日本語の授業に行き、授業中どのように勉強しているかを観察しました。次に、学生に、自分で行った日本語学習の内容と方法を毎週書いて提出してもらいました。最後に、学生一人一人にインタビューをしてさらに詳しく勉強方法を教えてもらいました。

その結果、成績上位者と下位者とでは、勉強の方法にある違いがみられました。成績上位者は、新しい単語を覚えたり、新しい文法を学習した後、それを使う練習をしていたのに対し、成績下位者は、新しい単語を覚えたり、授業で新しい文法を習ったらそれで終わりという違いです。例えば、成績上位者は、新しい単語を覚えた後、その単語を使って文を書いてみたり、知り合いの日本人にその単語を使って話してみたりする練習をしていました。単語だけではなく、文法に関しても同じです。授業で新しい文法や表現を習ったら、自分でそれを使って文を書いてみたり話してみたりしていました。一方、成績下位者は、単語は単語リストを見て覚え、その後、その単語を書いたり文を作ったりという練習はしていませんでした。そして、成績下位者はこんなことを言っていました。「単語を覚えたけどテストで答えが書けない」「日本語を話したくても単語が出てこない」

みなさんも、自分の英語の勉強方法を振り返ってみてください。新しい単語を勉強する時、単語帳を覚えただけで勉強した気になっていませんか?その単語を使って話してみましたか?話せましたか?文が書けましたか?

英語の勉強方法は、もちろん一つではありません。100人いたら100人の方法があります。上の実験も、このような傾向があるというだけで、この方法でみんなが英語ができるようになるというわけではありません。ただ、ここで何が大切かというと、自分の英語の勉強方法を見直してみるということです。私の実験でも、成績下位者の学生が「単語を覚えたのにテストで書けない」ということに気づき、そこから自分の単語の覚え方を改めて見直し、勉強方法を改善することができました。みなさんも、是非もう一度自分の英語の勉強方法を振り返ってみてください。そして、自分に合った効果的な勉強方法を自分で探してみてください。

次回のコラムは、理工学部 物理・数理学科 望月 維人准教授がリレーしてくださいます。ご期待ください。

英語・青山スタンダード科目
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青山学院大学 理工学部 英語・青山スタンダード科目 准教授
森 幸穂
Sachiho Mori
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