教員リレーコラム~知の並木道~

リレーコラム第21回(2013年5月22日)
スマートフォンで体・心の動きを解く

文:理工学部 情報テクノロジー工学科 准教授 Guillaume LOPEZ

熊野寛之 准教授
 Guillaume LOPEZ
准教授

近年、無線通信ネットワークの普及と高速化により、スマートフォンが生活に欠かせないマルチメディアデバイスになってきました。また、テレビ、ビデオデッキ、エアコンなどの多くの生活家電がネットワークに繋がるようになり、スマート(賢い)家電と呼ばれています。より快適で健康な日常生活環境を実現するため、スマート家電はユーザの明確な操作・情報入力がなくても、ユーザの生活習慣やその時の行動、状態を阿吽の呼吸で把握し、ユーザが望む情報を提供したり、挙動を実行したりしなければなりません。
そのためには、スマートフォンの性能をもっと活用することができます。具体的には、既存および自作の万歩計、心拍計、体温計などの装着型計測機器(ウェアラブルセンサ)を用いて人間の体、心が発信している信号を取得することが可能になっていますが、通信技術を用いてその信号をスマートフォンに取り組めば、信号処理とデータ分析技術により、体と心の状態を解き、スマートフォン上で表示、管理を行えます。

img02図1.より快適な生活環境を提供するウェアラブル環境情報システムの構成要素

例えば、図1にあるように、スマートフォンに搭載されている加速度(振動計)センサの信号を解析すれば、重力加速度がかかっている方向(軸)から姿勢が分かり、信号の変動パターンから動き(歩行、ジャンプ等)が推定できるため、ユーザの動きが解けます。同じく、心臓や呼吸器に関連している信号が取得できるウェアラブルセンサをスマートフォンと通信させれば、心理状態に関する情報抽出が可能になります。実際には、これらの多くの技術課題の他に、得られた体と心の情報を基にどんな形でサービスが提供できるかも大きな課題です。
我々のグループでは、このようにマルチメディア技術とウェアラブルセンサを組み合わせて、人間の体動、心と、意思を理解する次世代マルチメディアシステム(図2)の研究の最前線を突き進んでいきます。

img02図2.携帯電話、次世代マルチメディア端末と、装着型計測機との連携により可能になるアプリ

次回は経営システム工学科 梶山朋子助教が「「探したい情報のイメージを伝えるには?」についてのお話しをリレーしてくださいます。ご期待ください。

ロペズ研究室のホームページ
http://giomu.free.fr/lab
情報テクノロジー学科のホームページ
http://www.agnes.aoyama.ac.jp/iit/index.html


青山学院大学 理工学部 情報テクノロジー工学科 准教授
Guillaume LOPEZ
▲TOPへ戻る▲

copyright(c)2003-2014 Aoyama Gakuin University College of Science and Engineering All Rights Reserved.